レストランパリンカ
1996年3月28日「音楽とイタリア料理」をキャッチフレーズに、レストランパリンカは誕生しました。
杏やさくらんぼ、洋梨などを原料として作られるハンガリーの蒸留酒Palinkaは、広くヨーロッパの人々から愛される銘酒です。
美味しい料理と旨い酒、それに楽しい音楽があったらあとはなんにも要らない。そんな想いがレストランパリンカの名前には含まれています。
現在は「北緯38度のイタリアン」を冠に据え、このエリアの人々や食材と共に新しい歩みを進めています。
北緯38度のイタリアン
こごみ、たらの芽、新筍。刻んだふきのとうを散らして、自然の恵みのペペロンチーノ。オリーブオイルが香りと苦みを優しく包んでくれる。
気仙沼から鰹が届けば、バジリコと共にカルパッチョにしよう。
新米のひとめぼれは玄米のままリゾットに。香り高いキノコには、濃厚なパルミジャーノチーズが欠かせない。
ふっくら牡蠣のトマトソースのスパゲッティ。仕上げにバルサミコを数滴垂らせば、ぐっと深みがましてくる。
北緯38度の至極のメニューたち。
レストランパリンカには四季があります。
オーナーシェフ 小関康
1967年9月25日生れ。自分で言うのもの何ですが、わたしは子供の頃から料理をするのが大好きでした。
初めて一人で作ったメニューは、忘れもしない「さつまいもの茶巾絞り」なるものでした。
おそらく5歳の頃だったと思います。8歳の頃にはシュークリームを焼いて、せっせとクラスメイトに配っていました。
人に喜んでもらえる事が嬉しいという感覚は、この頃に醸成されたのでしょう。
25歳の時に初めて訪れたイタリアの古都フィレンツェ。
そこで食べたポモドーロのスパゲッティは、その後の私の人生を大きく左右することになりました。
実にシンプルなトマトソースのパスタは、甘み、酸味、香り、食感、喉越し…全てが絶妙にマッチし、一皿の中に哲学のようなものさえ感じた事を昨日のように覚えています。
それがきっかけとなり、本格的にイタリア料理への道に進むことになりました。早いもので、あれから四半世紀が過ぎ、現在は地元の食材の魅力に取りつかれています。主に和食の材料とされる食材でも、イタリア料理という手法で調理する事により、新たなる美味しさを引き出せる事があります。今はその発見と、お客様に喜んで頂く事を楽しみに、毎日厨房に立ち続けております。